八月の真ん中の日、
皆さんいかがお過ごしですか?

日記をさぼってしまった八月の二度の日曜日。

一日はモリオカの夏祭り、さんさ踊りにみんなで浴衣で踊りに出たり
八日は中津川の川原で、シャンパンのみながらピクニックパーティをしてたり
そのことを書こうかな、と先週中は思っていたのだけど。



今日は夕方から愛宕山にあるtentでの
青柳拓次さんの写真展「藍の花」をみにいったのでした。



写真の中には沖縄の空気がうつっていた。
静かなのににぎやかで、にぎやかなのにとてもしんとしている空気。
なので、私は何とはなしに高校のときにホームステイした
石垣島のことを思い出したのです。


泊まっていたお家からちょこっと歩くだけで
川平湾という、石垣島一番の美しさで
沖縄ポストカード集には必ず入っているような入り江が見える場所だったのでした。



みんなで道を歩いていたときにふと、
「ほんの何十年か前まで、今歩いてるこの道路からそっちに入ったら
 殺されても文句いわれなかったんさ」
というような事をステイ先のおじいちゃんがいった。

海はいつでも今日みたいに光って、やわらかい色をしていた。
でも、本土の戦争が終わってもずっと、
この道路からそっち、海側には入れなかったんだよ、と。


とてもとてもきれいな場所で、
それはうそみたいにしか思えないことだったけど
その時はじめて、戦争も占領も、
ざすっと、自分の身が削られるようなものに感じたんだった。


大好きな沖縄の空気。
なんだかあのときの天気とか温度とか海の色を
思い出していたのでした。


終戦と思う日、多分沖縄のおじいちゃんと私とではぜんぜん違う。
いまだわからないし整理しきれない事ばかり。


あ、青柳さんの写真展は
小浜島での結願祭までの日々が切り取られた写真展です。
今日から22日まで行われています。