相変わらずの我が家

さっき、父の鼻歌が聞こえた。
懐かしくていい歌なんだけど、私はそれがなんだか思い出せない。
しかも父も父で何回も同じところばかり歌っているので、
私はもっと思い出せない。



あァ ふふふーんふん ふふふんふん
あァ ふふふんふん ふふふんふん(最初に戻る、そして繰り返し)




思い出せない。
民謡だったか、それとも70年代の懐かしの曲、
いや違う、あら、秋田県民歌かしら、いや、もっとちがうな。
ああもう何だっけこの曲、と思ったところで、父が来た。
父が歌っていたのは、これでした。















父は「カールじいさんだよ〜ォ」と陽気に言っていたけど、
「カールじいさん」は家が空飛ぶ方のじいさんであり、
父さんがうたっているのは「カールおじさん」だ、と教えてあげた。
嘘・大げさ・紛らわしい、
(本当はじいさんでもおじさんでもどっちでもいい)、
陽気な小川家の晩でした。