川のあるまちで暮らす

モリオカのまちには、いくつもいくつも川が流れている。
それも、目に見える形でがっちり護岸工事されているような大きなものは少なくて
水辺に降りて直接手で触れられるようなゆるやかな流れが多い。


川を渡らないと大方の所、どこにも辿りつけないようになっていて
いつでも生活の端々に寄り添うように、というか
いつの間にか知らん顔で入り込んでいる。


海行ってBBQするぞー!という程のどきどきしたレジャー感はなく、
今日天気よいから川に入りたいなぁ、は
今日は暑いからかき氷食べたいなぁ、みたいな感じ。
日常の中のちょっとした、叶えられる程度の渇望な感じ。


で、今年の夏の「川はじめ」を昨日、中津川で行いましたってことだった。


ふかくさ、という喫茶店と川向の盛岡市役所の丁度あいだのあたり
踝から膝、一部では腰丈まで夏草が茂っている間を踏み越えて水辺に降りる。



アユ釣りをしているおじさんの背中を通る。
水に浸した瞬間、それまで熱にうだっていた足がきゅっとする。
透明にきらきらと澄んで光る流れが、
まるで面で動いているゼリーみたいに見えるのは何でだろう。
清潔な冷たさと、ころころと丸い小石が足裏を刺激する。


川中にある大きなすべらかな石の上に
寝転がる昼下がり。

石は丸みを帯びていて、
3人くらいはその上に余裕で座れるくらい。
座ったまま、素足を川の水に浸す。



中の橋の上を行く人がうらやましげに、いぶかしげに
こちらへ目を細めて歩いていった。



モリオカは、なにはなくともボーっとするのに程よいなぁ。
もう離れられないなぁ、と何度も思う。


こんな昼寝に最適の場所、他にもあるのかな。


そんな日々をすごしています。


そういえば、そんな内容でこの間ラジオデビューしちゃった。
呑んでる事と散歩の事、着物の事しか話してないな。
まぁいっか。


そんな日々です。
ではまた日曜日。