鳥瞰図を描いて思う事

みなさんこんにちは。
今回は私の生業でもある鳥瞰図の作成について、私が思った事を書いていきます。
まず、

  • 鳥瞰図なんて言葉は誰も知らない。

誰もと言うのは言いすぎなのですが、大抵は説明しないと分かってくれません。
最近はビジネスの分野で鳥瞰図的視点とか、そんな感じで使われたりもするので私も
「鳥瞰図って何?」
と、聞きたいです。

  • 「どう描くのか」とよく聞かれる

この質問は漠然すぎて困る最たるものです。
私は、地図としてもある程度使える絵を描いているという認識です。なので「絵を描く要領です」というのが答えなのですが、それでは納得してもらえないのは分かっているので、もっと具体的に説明したいのですが、なかなかまとめられないので話が長くなるのです。そうすると今度は飽きられるのでなかなか難しいのです。
多分「どう描くの?」なんて漠然な質問をしてくる人は、実際に描いてみたい訳じゃないだろうから適当に答えてもいいんだろうなぁと思ってます。
「上から見た感じで描いてます」
多分これくらいが丁度いい。

  • 簡単には描けない

大変だろうなと思ってくれる人がいる一方で、簡単に描けると思っている人もいるようで、面白い事を言ってくる人がいます。
無駄な人生を重ねてきたんだろうなぁと思う事にしてます。

  • 写真を撮るのが速くなる

動き回りながらブレない写真を撮れるようになります。

  • エリア内の店を把握できる

鳥瞰図に描いた地区は、すべての道を歩いて、写真に収めているので、どこに何があるかはだいたい分かるようになります。
まるでそこに住んでいた人のように観光案内も出来ます。
ロケハンがてら昼食もとるので、お勧めの飲食店は結構地味で堅実な感じのものになります。

作業はさしずめアナログシムシティとでも言うべきです。
空白の地に街が出来ていきます。
あと、描く街の構造に詳しくなります。
都市の抱える問題は、鳥瞰図作者の永遠のテーマです。やはり面白い街を描きたいのです。

鳥瞰図を描く作業は孤独そのものなのですが、案外いろんな人とかかわる機会が多くて、自分は人に支えられて生きているのだなぁと実感するのでありました。