くいしんぼう
前職での話。
デパートの催事場と同じフロアにあった
ギャラリー兼プレイガイドの当番だった日のことです。
ギャラリーは会社主催の展示なので、人はついておらず、平日の昼間、お客さんは来ない。
私ひとりきり。
デパートの催事は「中華街展」。
いい香りが漂います。
小腹が減ってきたので、ちょっと休憩。
ふらりと催事場へ。
何段にも積み重なった中華セイロの湯気が
お財布を緩めさせます。
ギャラリーに戻る手には、ほどほどにあったかいシュウマイが4個。
イスを一番低くして、テーブルに隠れるようにして
「いただきます!」
1個、2個と食べ進めていくと、突然電話が!
あわてて飲み込み、対応しました。
電話が終わり、ふと気づくと、
「あれ、いたい、のど痛いよ。シュウマイがささった?」
奥の控え室に入り、あがーっと大口を開けてみるも良く分からず。
魚の骨が刺さったときみたいにイタイ。
ご飯を飲み込むといいっていうんだから、のこりのシュウマイをあまりかまずにゴクン。
それにしても、痛い。痛いのだ!
あくる日、耳鼻咽喉科にいきました。
「なんにもささってないですよ。
硬いもの食べたから、喉に傷がついたのでしょう」
お医者さんもあまりの食いしん坊にあきれたようでした。
もう、15年以上前の話ですが、思い出しちゃった。
では、また来週。