人情風呂

こんばんは。
だいぶご無沙汰してしまってごめんなさい。
ご無沙汰ついでに、ひさしぶりに銭湯に行ったはなしを。
この間、仙台のつれづれ団で「まちあるき」をしまして
かしわ湯という銭湯の入り口の写真を撮りました。
銭湯らしくない銭湯で、街なかの細い路地のビルの地下にあります。
だいぶ前に何回か行ったきりで、最近銭湯に入ってないなぁ
ひさしぶりに足を伸ばしてのんびりゆっくりお風呂に入りたいなぁ
そう思って、ひさしぶりに行きました。かしわ湯。
薄暗いビルの階段を下りると、閉まりきらない引き戸があって
「女湯」の扉を開けるとすぐ、薄暗い脱衣所です。
昔見たドラマの明るいにぎやかな雰囲気とは違いますが
これはこれでよいものです。
番台のおじいちゃんに400円払って、服を脱いでロッカーにしまって
さぁ、おふろ!
先客はおばあちゃんがふたり
なんとなくな挨拶を交わして、身体を洗って、お湯につかります。
ひとりのおばあちゃんとお話ししました。
あついよねぇ、ここのお風呂
そうですねぇ、あついですねぇ
前に来たときにも別のかたと同じ話をしました。
そう、あついのです。かしわ湯。
外が寒くて身体が冷えきってるから、よけいそう感じるのかもね
そうですねぇ、寒かったですものねぇ
おばあちゃんはしばらくお湯につかってから
じゃあ、お先に
と言って硝子戸を開けて脱衣所へ
私は、もうすこしあったまってから、と
うーん、気持ちいい!からだを伸ばして、ぷかぷか
芯まであったまったわー、と服を着ようとしたところ
視界にモザイクがかかって、ふらふら
のぼせたのかな?と思ったら目が見えなくなって
うまく動けなくて、ひゅう、気を失ってしまいました。
人生初失神です。
気が遠くなる、ってこういうことかーと思いました。
さっきのおばあちゃんや番台のおじいちゃん
ずっと心配してくれて、帰りも気をつけて帰るんだよーって
ご迷惑をおかけしました。
昔ながらの銭湯に、昔ながらの人情がありました。
というおはなし。
あったかいお風呂が恋しい季節ですが
みなさま、長風呂にはご注意!